摩緒のBL隠れ家

摩緒のBL読了本感想ブログ。BLと聞いてわからない方は危険ですのでお逃げ下さいませ。 since 2008.1

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青春狂走曲  木原音瀬   小説b-Boy 2000年 10、11月号  ★★★★


昼のセミの鳴き声も少なくなり、夜は虫の声がきこえ、夏の名残を惜しみながら近づく秋の気配を感じております。
ようやくオリンピックの余韻も醒めて来て、またBL読みたいな~となってまいりました(笑)

積ん読本もたまってるんですが…それも読みたいけれど、今はなんか反芻したい気分でもあるんですよね~
以前読んだことはあると思うんだけど、ストーリーをほとんど忘れちゃってる本とか…
記憶に残る一節があるんだけど、その全体像がどうも浮かんでこないお話とかね…

音楽だとそーゆー曲を検索する方法があるようですが…サビの部分だけ歌うと、タイトル教えてくれる凄く便利な方法。
時々「本」でもそーゆー便利なのが無いかなあ?なんて無精な事を考えてしまいますわ…

いえ、大抵こういう何となく思い出せない話って「多分雑誌に載ってた話」がほとんどなんですが…
今は「応募券」の必要でも無い限り「雑誌」を買うことはまず無いのですが、以前はタマにはb-Boyとかイマージュなんか買ってたんですよね~
いろんな作家さんをそこで知り…それまで手に取ったことが無かった作家さんの新規開拓のお世話になりました。

この間「華も嵐も」が載っている小説b-Boyをお借りして、最初はもちろんそれだけをむさぼり読ませていただきましたが
その熱もようやく落ち着いてきたので(笑)今は雑誌に載っている他の作家さんのお話を楽しませていただいております。
一冊の雑誌の中でいろんなタイプのお話が短編で一気に読めて、これもまた楽しいですよね…
雑誌の楽しみを思い出しましたわ。 
また雑誌、買ってみようかなあ… でも…置き場所が困るんだよねえ…すぐに溜まるしさ…orz

ま…そんなこんなでBL世界に舞い戻っております。 
また懲りずにしょーもないことを話しておりますが…のんびり適当にお付き合いいただければ嬉しいです♪


木原音瀬先生の作品を本格的に読み始めたのは今年になってからなんですが…お名前は以前から見かけておりました。
多分小説b-Boyなんかで知らずに読んだことはあったんだと思うんですが… その頃は「BLの甘い話」を選り好みしておりまして…
当時読後感がスッキリ系にこだわっていた人間には、モヤモヤ感がただよう木原作品はBLレーダーから外れてしまってたんですよね…
今思えばもったいない事をしたもんだ…(苦笑)

この度お借りした小説b-Boy2000年 10月号 11月号に木原作品「青春狂走曲 前・後編」が載ってまして… 
むろん「おお、ラッキー♪」とワクワクしながら読ませていただきました。
これは…単行本化はしてないんじゃいかなあ?? アマゾンなんかでもこのタイトルは見た覚えがないんですが…

木原先生もいろんな作品書かれているようですし、特に小説b-Boyのように一度出版社が倒産しちゃったりしたらすべての作品を
単行本化するのは難しいんでしょうが… ファンとしては、どんな作品でも読んでみたいんですよね~
コノハラ・ノベルズと改名した方がいーんじゃなかろーかと思っちゃうHolly NOVELSさん(^^)どーか頑張ってもう絶版になっちゃった作品や
雑誌に掲載されただけの木原作品を再び本として世に出してあげて下さいまし♪
多くのコノハラーが待ち望んでおりますよ~☆
その際は、是非「番外編」のファンサービスもお忘れなく!!!

さて、この「青春狂走曲」は…まさにタイトルそのまんまの「青春」ってゆーか、「オタクの恋情」が狂走しまくるお話なんですが…
外見完全「オタク」な超思いこみの激しい大学生・須琴の恋に振り回される、不幸にもとっても常識と寛容を持ち合わせている
苦労人の大学生・健介のお話でございます。
木原流超エキセントリックBLを堪能できますよおお。

ちなみにこの「須琴」は「スコット」とお読みするそうで… これを2000年当時に読んでいたら「絶対ヘン」と思ってたんでしょうが…
最近のお名前はこれぐらいひねった名前がわんさかありますからね…いや~慣れというのは恐ろしい…

コホン、閑話休題。

このスコットくん、典型的な「オタク外見」で周囲から思いっきり浮きまくり、ひかれまくっておりますが…
大きな丸いトンボのよーな丸眼鏡、長髪、原色ペーズリー柄のシャツ、黒いパンツにショッキングピンクの靴下の人間と
「お友達」になりたいという大学生は…あまりいないんじゃないかなあ??
「人を外見だけで判断してはいけない」って教えられますが… でもやっぱり「第一印象」というもんは大切ですよねええ…
外見だけでもひいちゃうのに、性格も「自分は絶対に賢くて、美しい」と自画自賛の自意識の塊となったら…まず100%引きますよね…

そんな外見オタク人間@スコットを、勝手気ままな極楽とんぼの父親と可愛い妹の板挟みで幼いころから苦労人になってしまった
超常識的な主人公・健介の視点から見ることになるので…こちらももう嵐のように変人スコットに振り回されちゃうんですわ。
最初は呆れて、むかついて、寒々して、なのにもの悲しくて滑稽で、次第に哀れに思えてしまって、ついうっかりふらっとなってしまうという
完全に木原マジックに巻き込まれてしまう恐ろしくも楽しいお話なんでございますよ(笑)

スコットは健介の愛しい妹(まだ中学生)に惚れ込んで、健介の父親がやっている喫茶店のバイト(時給¥200)に応募してきたんですが…
でもまあ…ホント、動機が不純なだけじゃなくて、こんなに使えないヤツと一緒に働かなければならない健介くんには同情を禁じ得ませんわ…
その忍耐力は賞賛に値します。
何週間たっても三度に一度は注文間違え、一日5客もカップを割られ、レジも必ず打ち間違える人間なんて…
読んでるだけでうんざりですけどねえ…手間が増えるだけじゃないさ。
ワタシ「仏の顔は2度まで」がモットーなので(苦笑) 同じ間違いを何度もしょーこりもなく繰り返す使えないヤツなんて
とっととクビにしちゃいますけれど…
超常識人な健介くんは極楽とんぼの父親の手前もあり使えないバイト@スコットの、妹へのはた迷惑な求愛を阻止するという使命を負い、
「自分ほどの極上の男に愛されたら幸せだ」というスコットの我が身を一切省みない強烈な自意識に振り回されるワケなんです。

恐ろしいほど自己中心的な思考回路と奇天烈な服装センスを持つスコットのなりふり構わない健介の妹に対する求愛は
読んでいて最初の内はもう厭わしいやらあきれちゃうやら…ハッキリ言って「ウザイ」の一言。
いや、真剣に恋をしている人間に酷いことを言っているって自覚は有りますけどね? でもさあ、モノには限度ってもんがあるのだ。
ましてや恋愛ってのは一人じゃできないんだから…相手の気持ちを何にも考えないでただひたすら自分の気持ちを押しつけるだけなんて…
好かれた方には単なる迷惑ですよねえ…

「俺は完璧なんだ。誰がなんと言おうとパーフェクトだ。俺のことがわかっていない君らのほうがおかしい。人を見る目がないに決まってる」
なんて外見奇天烈、自己中人間に言われたら…やっぱりムカツクでしょ~~???「自分を知れ!」ってね…

やんわり断られても、ハッキリ好きな人がいると言われても、スコットはひたすらプレゼントをし、話しかけ、デートに誘い、
ついには中学生に「婚約」を申し込むなんて暴走しちゃうんですねえ…
それで健介の妹には完璧に嫌われちゃうんだけど、懲りるということを知らないスコットは空回りする求愛を必死で続けて…
その度にすげなく振られ、プレゼントも断られ、逃げられるんですよ。

いや、最初はね、あまりに自分の気持ちを押しつけるだけのスコットにムカツクんだけど、何度断られてもまったく懲りずに
純粋な恋情だけを真剣にぶつける様を見せられると…絶対に報われないのが傍目にわかっているからこそ、もの悲しさがただよってしまって。
恋愛って「相手の気持ち次第」で喜びにも悲しみにもなるという非常にデリケートなものですからねえ… 
好かれても困るって言われたら最後ですから。
だから断られても、振られてもめげずにひたすら妹に求愛する姿を見せつけられる常識人の健介くんが
スコットのことが次第に可哀想になってしまうのはわかるんですよね。 
この辺りの健介の心の流れが凄く自然で…スコット@ストーカー認識にもならないところが流石なんですねえ、木原先生(笑)

とうとうハッキリ「自分の恋人を紹介される」という引導を渡されて、ようやくどうにもならない失恋という現実を受け入れて
大声を上げて泣き出したスコット。
どんなにエキセントリックなオタク外見でも、やっぱり「失恋」というものはつらいんだとつい同情してしまった健介くんは、自らの失恋経験から
スコットを慰めてあげるワケです。
「失恋はつらい。けどつらい気持ちも、きっと時間が癒してくれる」ってね。優しいよい子だなあ…健介くん。

でもまあ、ようやくあのハタ迷惑な片思いにもケリがついたとホッとした2日後。
バイトに復帰したスコットは…「優しい君を愛している。妹さんのことは人生の通過点だった。僕の愛を受け取ってもらいたい」と
健介に大告白しちゃうんですよ~
これで前編終了。

くははははは☆^(*≧口≦)=3

まあBLですからいつかはこーなるんじゃないかとは思ってましたが… それにしてもたった二日で両極端に走るヤツです、スコットくん。

後編ではもうスコットの嵐のような求愛が健介くんを襲い…振っても振っても追いすがってくるスコットに押しまくられ、
求愛されて逃げまくる健介くんが…ホント笑えますわ…わははははヾ(@^▽^@)ノ
「花のように美しい」って真顔で言われちゃあねえ… それもその花が「彼岸花」と来たもんだ。
ドライブに誘うのもいいんですが…その車が乗り心地が最低どころか「無い」軽のシャコタン、「夜露四苦」のステッカー、
外観紫色でドクロマークのペイントとは…
本人が真面目で真剣な分、余計に吹き出して笑っちゃうほどセンスが徹底的にズレてて滑稽なんだよなあ…

そんなハチャメチャセンスのスコットの求愛が…ホントおかしくて、健介君の受難ぶりに笑えるんですよ~ きゃははは♪
ああ、やっぱり人の恋路はハタから見るだけなら大いに楽しくて笑える。
そこにスコットの母親も登場して、エキセントリック度はさらにパワーアップ。
スコットくんのあの壊れた人格形成のルーツを見る気分になりますわ(^^)

そして健介に「メチャクチャな服装のセンスを何とかしろ」と言われて、パリコレのデザイナーのアドバイスを受けてイメチェンしたら…
なんととんでもなく美形の素顔が現れるというオチが来るんですよ~
外見ダサダサの自己中が、超美形の一途人間に大変身なんて…恋って偉大ですわあ…
いーぞお、これぞオトメチック展開だああ!!
そーなると、いー加減腐読者はコロっと態度を変えて、スコットくんを応援しちゃいますとも! 
妄想世界ではやっぱり美形は強いのだ。
酔っぱらった健介を襲っちゃっていただいちゃってるけど許す! BLの王道展開なんだから!!

記憶が無いまま抱かれてしまって怒り心頭の健介くんに偽の恋人を見せつけられて今度こそハッキリ振られてますが、
それでもあきらめきれずに恋煩いのあまり美形がやつれてしまって…健介くんの罪悪感を刺激するなんて実に良い展開ですわ♪
やっぱりあそこまで一途に愛されれば心は揺れるよね~??

ま…それからもいろいろ騒動はあっても、とにかく心優しい常識人の健介くんは結局のところは押し切られて…
一応ハッピーエンドっぽい終わり方になっております。

まったくもって…オタクだろーがなんだろーが美形は得ですわ…うんうん。
最初はもう「オタク」「自己中」「エキセントリック」の三重苦だったのに、最後には「美形」「純情一途」「金持ちボンボン」の三重萌えですからね~
いやあ、ホント、腐女子の夢を地で逝ってくださいましたわよ~~~
健介くん、そんなに純情で純粋な愛を美形に捧げられて冥利に尽きるよね~ どーかそのまま幸せになっておくれ~
ついでに単行本になったら、後日談も聞かせてくれたら嬉しいな~♪っと。

ああ、ホント木原流マイフェア・ボーイ?物語、キョーレツにエキセントリックで面白かったです。
残念ながらこの雑誌を手にするのはちょっと難しいでしょうから、これもまた
「読みたかったら木原先生にファンレターを送り、ビブロスかHolly Novelsに読みたいメールを送ろう」と勧誘しておきますね~

コノハラーなら読んでおきたい楽しく笑える(実は)美形オタクの青春狂走曲、ぜひ単行本化して下さいまし♪


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*Comment

あったあった 

確かに読みました!!
木原さんの話の中では、ちょっと毛色の違う感じでしたよね。
すごくテンポが速くて、明るくて、王道な展開で。
先がわかってても、話の中に引き込まれて一気に読んでしまえたのは、やはり木原さんの作品ならではなんだろうなぁと思いました。

個人的には、スコットが一か月分の服(だっけ?)を全てプロにコーディネートしてもらって、その通りに着ていくという、涙ぐましいエピソードが頭に焼き付いてます。
恋する者の一途さって、すごいエネルギーがあるんだなぁ・・・と。
健介も、スコットのそんなエネルギーに否応無く巻き込まれてしまった感が、無きにしも非ず。(苦笑)

それにしても、わたしもスコットの切り替えの早さには、唖然としましたよ・・・。
  • posted by futaai 
  • URL 
  • 2008.08/30 23:11分 
  • [Edit]

ご存じでしたか~?! 

futaaiさん こんばんは~

おお、8年前に読まれた作品でも、流石にキョーレツなインパクトで覚えていらっしゃるんですね~
流石です!

木原作品の中では確かに毛色が違いますが、やっぱりどこまでも木原作品です(笑)

>スコットが一か月分の服(だっけ?)を全てプロにコーディネートしてもらって、その通りに着ていく

そーなんですよ! 全部プロにコーディネートされるというとんでもない事をやってくれてますv-238
自分の破壊的な趣味を、愛の為に泣く泣くあきらめてるんですよ~
愛って本当に偉大ですよね~

あの切り替えの早さは誰もが唖然呆然だったでしょうが、あそこまで変人ぶりを
見せつけられると「ああ、やっぱり変わってる…」と納得してしまった感があります。

この作品、是非単行本化していただけるといいですね~
  • posted by 摩緒 
  • URL 
  • 2008.08/31 19:48分 
  • [Edit]

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