摩緒のBL隠れ家

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王朝春宵ロマンセ  秋月こお  キャラ文庫  2002.06  ★★★★★



王朝春宵ロマンセ (キャラ文庫)
(2002/06)
秋月 こお

あらすじ

利発で愛らしい千寿丸は、大寺で働く捨て子の稚児。でも実は、高貴な家柄のご落胤らしい!?
出生の秘密を巡って僧達に狙われ、ある晩ついに寺を出奔!!京を目指して逃げる途中、藤原諸兄に拾われる。
有能な若き蔵人の諸兄は、帝の側仕えの秘書官で、藤原一門の御曹司。一見無愛想な諸兄に惹かれ、千寿は世話係として仕えることに!?
京の都で花咲ける、恋と野望の平安絵巻。


木原作品を立て続けに読みその作品世界にどっぷり溺れ、堪能しているワタクシですが
「まだ沢山ある積ん読木原作品を読みたいけれど…そろそろ他を読んだ方がいいかな~」と思い始めまして…
最近読んだどの木原作品も★4つ以上でとってもおもしろくて大満足なんですが、人間「慣れる動物」でしてね…
あの木原作品の強烈なインパクトも立て続けだと…さすがに最初の頃のような鮮烈な印象を受けないというか
「許容範囲内」になってしまうんですよね…
ショックを予想してというか期待して読んでしまうんだなあ…だから感覚が鈍くなってしまうというか…
…どんな悲劇も醜さもオッケー♪って感じなんですよねえ…(--;)

そーなってしまったらせっかくの物語の旨味も半減してしまふというもの…
これはもったいなさすぎるのですよ… だから木原作品は…どうしても中断するんですよね…orz
緩急波をつけてってところで…時間をおいてまた新たに木原ショックを味わいたくなるのです(←マゾ)

「でもそーすると次に何を読もーかな??あの木原作品に対抗できるぐらいのインパクトはなかなか無いぞ」と悩んでいたワタクシに
天の配剤のごとく萌えレンタルしていた秋月こお先生の王朝ロマンセシリーズが返却されてまいりまして…
久しく読んでなかったシリーズですが、そーなるとついつい手に取って…うっかり読んでしまうんですよね~(笑)

ええ、コノハラショックにドップリつかっていた人間を、一気に平安王朝ロマンスに引き込む素晴らしい引力がございました~♪

この「王朝ロマンセシリーズ」は…大好きな秋月先生+歴史物BLという完璧に大好物が重なった、もう読む前から
永久保存版決定って感じのシリーズでして…
一冊一冊はギョッとするぐらい分厚いのですが、それでも一気に読んでしまうぐらい楽しいのですよ。
高校時代古文、漢文にさんざん悩まされたワタクシにとりまして、日本史、それも平安王朝というのはどちらかというと守備範囲外なんですが…
源氏物語も枕草子も今昔物語も結局基本的には現代語訳や漫画しか読んでないし… あの「あさきゆめみし」は嵌ったんですけどね…
千年たとうが結局人間のやること、考える事って基本的にはあんまり変わってないんだな~ って感じが微笑ましかったですわ(^^)
ま、歴史スキーとしては、どの時代、どの国の歴史物でも嬉しくて楽しいんですよね~それがBLとなったらもう…高笑いですわ♪ わははは

多分ねえ…思春期にコバルトの「なんて素敵にジャパネスク」「ざ・ちぇんじ」に嵌っていた(元)お嬢様方は
この王朝ロマンセシリーズ絶対嵌ると思うんだな~
先日氷室冴子先生が51歳の若さで亡くなられたと知った時はもう大大大大大大ショックでございましたわよ…
あれは私の青春時代の本だったんだなあ…
ああ、ほとんど望みはないと知りながらも…「なんて素敵にジャパネスク」の続編ず~~~~っと待ってたのに…
…瑠璃姫や高彬くんのその後を知りたかったなあ…
氷室冴子先生は今までコバルト作家でたった一人だけ、私が便箋10枚ものファンレターを書いて送った作家様だったのですよ…
心からご冥福をお祈りすると共に…ワタクシの青春時代をより豊かなものにして下さった氷室先生の作品に対し、
改めて敬意と感謝を贈ります。


この王朝ロマンセシリーズは平安時代の初期、源氏物語よりは100年ぐらい前の時代設定でして
平安時代の代表的貴公子、在原業平くんが主役を蹴倒す勢いで出てきたりしております。

平安時代のお話というと…女性の視点から平安時代の貴族社会、宮中の華麗な恋愛模様絵巻を味わっていた印象でしたが
この作品は…男性の視点から宮中のお堅いお役所仕事、季節の行事、陰謀渦巻く宮中の政治駆け引きを堪能できるんですよね…
例えるならば十二単の綺羅綺羅しさじゃなくて…黒の束帯姿の典雅な美しさって感じ?
普段あまり馴染みのない平安時代初期の雅やかな貴族社会に思いっきり浸ることの出来る秋月先生渾身の作品でございまして…
これを書かれるにあたって…秋月先生、もう相当数な史料を読み込まれたんだと思いますよ~
生活、文化、文学、政治、経済…ええ、ありとあらゆる文献や研究書をね…じゃないとあそこまで厚みのある興味深い平安時代の描写は
できないだろうなあ…
読んでいて凄く興味深くて楽しいし、日本文学や平安時代をちょっと楽しくお勉強したような気分になれるオトク本なんですよ(笑)

内容を一言で申し上げれば…寺に捨てられていた見目麗しい稚児・千寿丸と、朴念仁の御曹司・藤原諸兄との
微笑ましくも生真面目な恋愛に千寿丸の出生の秘密という要素が加わって…
愛らしく利発な千寿丸を巡る豪華絢爛な陰謀絵巻が、華麗にして雅な宮中を舞台に繰り広げられる
まさしく平安王朝ロマンセシリーズなのでございます。
ええ、もちろん永久保存版となっておりますわ(^^)

本編は「春、夏、秋、冬」となっておりまして春と夏で伏線を張り、秋と冬でその伏線がすべて解き明かされてくるという、
起承転結のお手本のような…これはもう一気に読むっきゃない!!って感じの構成になってまして…
それに加えて外伝が3冊。と言っても外伝というよりは…本編のようやく大団円編っていう感じで、
一度読み出したら7冊全部最後まで読まずにはいられないシリーズなんですよね~~~もう超超読み応えがありますよ~~~
ついでに完結記念小冊子なんてあったら完璧なんですけどね(笑)ええ、ヤフオクで手に入れましたけど…
怒濤の大団円後の明るく楽しい日々がのんびり味わえます。

肝心のBL恋愛はと言いますと…
貞操の危機+陰謀に見舞われて寺から逃げ出した稚児・千寿丸は若き蔵人・藤原諸兄と運命的に出会い、自然に惹かれ合って…
愛を確かめ合ってって感じでして。
ま、案外あっさり「春」でもうカップル成立しちゃうんですよ。
うん…このシリーズはBLを堪能するって言うよりは…平安時代の雅な世界や千寿の出生の秘密を軸とした宮中の政治的陰謀を
堪能できるんですよね…

だって千寿と諸兄って…一旦カップル成立しちゃったらもう「お達者カップル」になっちゃって、多少の波風はあっても
もう絶対そのままラブラブ~~~♪って感じなんだもの…ありゃ~どーやったって…これ以上捻りようがない(爆)
千寿はニブイし、諸兄は朴念仁だしさ~ これじゃ横恋慕の醍醐味も薄れるわ(←殴)

恋愛分野なら業平くんと藤原一門の御曹司・国経くんのカップルの方が断然面白い(笑) 外伝で詳しく出てきますけどね…
業平くんは流石千年たってもプレーボーイの名を残すだけはあって…本当に恋愛上手だし…
なのに千寿への報われない秘めた恋なんてのがでてきて…またソソルんだな~
ということで恋愛物はやはり本職(=業平)にお任せ~♪の方がよろしいようです。

まあ千寿は…いろいろな理由でその高貴な出生が隠され、寺に捨てられた御子だったわけで…そのせいでいろんな思惑や陰謀に巻き込まれ
結構危ない目にも遭ってますけれど…
愛する諸兄やいつも見守ってくれる業平を始めとする仲間たちに助けられてなんとか危機を乗り越えて明るく楽しいハッピーエンドに
自然と向かっていくようなお話なので、こちらも安心して平安時代BLに浸っていられるんですよ。

外伝の本編で(変な言葉ですが)千寿に憑いてる大怨霊が都を巻き込む大騒動を起こしてますけどね…
この辺りになると陰陽師が出てきたりしてまたちょっと違った雰囲気になるんですが…ま、これもまた良しって感じかな~♪
もー楽しいから何だって許しますわ★(←節操ナシ)

これのBLCDが2枚、春と夏がでてましてね…それが帝王もりもりが「諸兄」役をやってくださっておりまして…端正で正統派なお声に
聴き惚れました。 そして千寿は岸尾さんの初々しいお声がまた絶品で。
どちらのCDも二枚組なので本当に聴き応えがありましたわ~~
やっぱり本だけでは想像できない平安の世界を音で表現して下さると、また作品の奥行きを深めて下さるようで…
そして、そして、何よりも皆様方の雅で古風な言葉遣いが…良いのじゃ~~~~ ブックレットには声優さん達が慣れない言葉遣いに
相当苦労されたと苦労談が載ってましたが、皆様が苦労された甲斐があって…もう、もう、もう…悶絶でございます。ε=(///ω///)=33 

聴いた瞬間に平安時代へトリップできちゃうんだな~

「心地良うて…恥ずかしい…」
「愛いな、愛いな……よいか?…参るぞ…」
「無理じゃ…苦しゅうて…」

「痛いか?つらいか? やめたが良いか?」
「大丈夫で…ございまする…」

「よいのか? すまぬ…」
「わたくしも…嬉しゅう…存じまする…」


ひええええええ…(///△///)

雅やかなお言葉で聴く睦言というのも…またそのギャップがよろしいようで♪ ハッキリキッパリ…これは雅にエロい…わはは
ってことで、是非CDも合わせて堪能していただきたいものですわ。

平安王朝の雅な世界に浸りたい歴史スキー、BLスキーな貴方にお勧めの作品。


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*Comment

摩緒さんったらオススメ上手♪ 

摩緒さんこんにちわ!

こちらのシリーズいつかは読もうと思っていたのですが、次に読むのはコレだ!と決意致しました。

>男性の視点から宮中のお堅いお役所仕事、季節の行事、陰謀渦巻く宮中の政治駆け引きを堪能できるんですよね…例えるならば十二単の綺羅綺羅しさじゃなくて…黒の束帯姿の典雅な美しさって感じ?

おおお!私ずーっと平安のリーマンもの(笑)が読みたいって思っていたのでこちら部分でぐっと魅かれてしまいました。しかも平安のプレイボーイ業平くんも出てくるんですね!しかも藤原一門の御曹司くんとカップルになるなんて・・・その経緯がすごく気になります♪

すぐ外伝に飛びつきたくなっちゃいましたが、メインカップルも楽しそうですし、大河を満喫したいのでちゃんと春から読んでいこうと思います♪ってまだ手に入れてないけど。

私も「なんて素敵にジャパネスク」は大大大好きでそれこそ青春時代のバイブルでした。確か年末に2冊一気に出た時があったのですが、受験直前であったのにも関わらず勉強そっちのけで読み耽った思い出が(笑)登場人物がホントにイキイキしてキラキラして読むと元気になる、そんな感じでした。未だに理想のタイプは高彬ですよ~(笑)今はBLばっかりですが本を読む楽しさを知ったのは氷室冴子先生のおかげなので私もとても感謝しています。本を読む事でいろんな世界を知ることができるし、いろんな人生を体験する事ができるし、たまにハッとするような一文に出会えたりする楽しさもあって昔も今も自分の生活を豊かにしてくれています。

なんだか青春時代の思い出を共有できている事が嬉しくて昨日に引き続き暑苦しい書き込みをしてしまいました♪こちらのシリーズ、読んだらまた遊びにきまーす。

  • posted by うさこ 
  • URL 
  • 2008.07/27 19:00分 
  • [Edit]

是非浸って下さいまし♪ 

うさこさん こんばんは~

わ~い、また同志が増えそうで嬉しいです~♪
歴史ものって、お堅いイメージがあるのかどうしても引かれてしまうことが多いので…
こんなに面白いのにもったいないと常々思っているのですよ。
読み出したら面白くてやめられないんですよね~

>年末に2冊一気に出た時

ふふふ…忘れもしない、12月22日!! 私も書店に駆けつけましたとも!
あれはもう怒濤のフィナーレって感じで…2冊一気に読んでしばらく頭が放心状態でした。
ああ、あれからず~~~~っと続編待ってたんですよね…吉野君の消息がちらっと出てこないかな~なんて…期待して。
でも永遠の謎になってしまいました…ふうううう。
高彬くんが理想の男性像ですか(笑) 真面目で浮気なんて出来ない堅物なのに
実務能力にたけている、格好いい男ですよね…瑠璃ちゃんは確かに男を見る目がある。

あの頃に大好きだった話というのは…いつ聞いても、いつ読んでも瞬時にあの胸のトキメキを
思い起こさせてくれる永遠の輝きを持っているようです。
本当に人生の宝物なんですねえ…

王朝ロマンセシリーズ、ゆっくりのんびり浸ってくださいまし♪ もし完結小冊子にご興味おありでしたらご連絡を~ ははは
  • posted by 摩緒 
  • URL 
  • 2008.07/27 21:02分 
  • [Edit]

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