摩緒のBL隠れ家

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ROSE GARDEN  木原音瀬  Holly NOVELS  2005.09  ★★★★★



ROSE GARDEN ―ローズガーデン(1) Holly Novels 01
(2005/09/03)
木原 音瀬

あらすじ

森で迷子になったスネアを助けてくれたのは、村外れに住む美しい天使・カイルと、信心深い悪魔・ウォーレンだった。
天に戻れず嘆くカイルが可哀相で、スネアは二人を訪ねるようになる。
そんな時、スネアはウォーレンから過去の話を聞くが…。―愛を探して彷徨う、天使と悪魔のせつない恋の物語。

注意 萌えでうだってやたらと長くなっております。 もはや「簡潔にまとめる」ことができなくなっておりまして(苦笑)
    適当に読み飛ばしてやって下さいまし…


暑さでうだりながら、苦手なクーラー無しで何とかがんばろうとしている自称・エコ人間がここにおります。
しかし…萌えが重なったよ~~積んどいた木原作品、片っ端から読みたいよ~
嬉しい悲鳴でございますが…困った……どーしよ~ でも、幸せ(はあと)

先日申し上げたようにergo5巻のおかげで木原作品を無性に読みたくなり、以前からすっっごく気になっていたんだけど、
何故か手にとるのをためらっていたROSE GARDEN1、2巻を手にとって…
もう、もう、もう…真夜中号泣しちゃって…気がついたら夜が白々と明け始めておりました。

あああああ~~~~
この話、ワタクシの萌えツボ+泣きツボを押さえまくってるんですよ~~~何度読んでも泣ける。同じ所で泣ける。いろんなところで泣ける。
ティッシュ箱と猫を横に置き、始終ちーんと洟をかみ、涙をぬぐい、真夜中BL本を泣きながら読んでいる…
端からみれば…ものすっごくブキミですけれど…
いーのよ、見てるのはババネコだけだから。みみよ、オマエだけが私のイケナイ秘密を知っている。
お願いだから秘密を守ってね~。
そうしたらオマエが話が盛り上がって飼い主が泣いてるところで「夜食よこせ~~」とにゃーにゃー鳴いたのも許すから。

胸がぎゅっと絞られるような、何かに刺し貫かれるような感情に襲われて…胸がいっぱいになって涙があとからあとから溢れてくるのです。
週末まで何とか我慢したのは正解だった…とってもじゃないけどこの顔じゃ外に行けないよ~…だって目が腫れ上がってるんですもの…
ただ今氷枕で顔を冷やしながら書いておりますわ。

そーゆー訳で…部屋の温度と同じく、ワタクシの頭の中も萌えでオーバーヒート寸前、飽和状態でございます。
この週末、泣きっぱなしだったんですよね~ おかげで頭痛がしてきて頭痛薬のお世話になりました。(←はっきりきっぱりバカ)
ええ、早速「永久保存版」に加えさせていただきますとも~。 これだけ泣ける話は貴重だわ。

この「ROSE GARDEN 1,2巻」は愛を知らない天使と、愛に溢れる悪魔の切なくも美しい恋物語なんでございます。

う~~む…私って考えてみれば…昔っから「天使と悪魔」のお話に無条件で弱かったんですよね…
月刊プリンセスの連載で「王家の紋章」のついでに読んで嵌った「魔天道ソナタ」、あと「エンジェル・ウォーズ」「聖痕ースティグマー」etc.etc.
そっかあ…今思えば…BLと認識してなくても…立派に昔っからBL漫画?の雰囲気な作品読んでたんだなあ…今頃気づくのもマヌケだけど…
だから「影の館」にあれほど嵌った訳か…苦笑。
それに…このラインナップって、天使と悪魔が仲良しっていうか…単純に天使VS悪魔、正義VS悪って構図じゃないのも共通してますわ…
なるほどねえ… 昔っから…変な設定が好きだったのね…orz

このROSE GARDENも、哀しい過去を持ちながらも信心深く心優しい悪魔と、気が強くて誇り高いけれど
愛を知らない天使の切ない愛の話ですから…
ええ、もう設定からして…泣いてしまいそうなぐらい哀しいのですよ~

村はずれにひっそりと住む天使と悪魔。
復讐の想いに駆られ一時の激情で天使の羽を引きちぎった悪魔・ウォーレンは、それゆえに化け物の極上のエサとして
狩られる悲惨な運命に陥った天使・カイルを見捨てられず、自らの精を与えることで天使を百年の間守り続け、
その憎しみはいつしか愛へと変わり、一心に尽くすのです。
天使がどれほど悪魔を厭い、憎んでも、その孤独な愛情は増し…哀しい一方的な愛は見ていて本当に哀れで…一途な愛が切なくて…
ああ、また涙がでてきそうだわ…ほろほろ。

天使のカイルは…傲慢で無知で、慈悲の欠片もなく、「オマエは本当に天使か?」と言いたくなるぐらいの無神経さなんですけれど…
カイルももちろん被害者なんですけれどね…でも、無知と妥協を知らない一途さは、本人にも周囲にも毒にしかならないと思えてしまうぐらい
鼻持ちならないんですよね… 
そう、間違ってはいないかもしれないけれど、ただひたすら自分を哀れむだけで「相手を思いやる心」に欠けてるんだなあ… 

普通なら天使は「愛と慈悲の具現」と尊ばれているけれど…カイルや天上界の描写を読んでいると到底そうは思えなくなってくるんですよ…
嫉妬、陰口、貶し合い…いろんな醜い感情に溢れているくせに…一方的な神の愛しか知らない無知な傲慢さがそこかしこに感じられて…
枠に嵌った正義しか知らなくて、すべてを枠に当てはめることで、あぶれてしまったすべてを断罪する非情さが恐ろしくて…
そこにあるのはただひたすら神の掟に背いた者を冷酷に容赦なく断罪する裁きの天使なのです。

このお話を読むと「正義とは何か?」「神の慈悲とは何か?」とぼんやりと考えてしまうんですよね…
人間の事情でどれほど真摯に神に願っても…神は応えない。
神とは時に無慈悲で、惨いもの。常に試練を与え、その試練をくぐりぬけた者にのみ与えられる神の慈悲。
時に酷いほど人を絶望させ、すべてを呪わせるほどの運命。生きるということが、愛するということがこれほど難しく、悲しいものだとは…

半人半悪魔のウォーレンも…幼い頃からどれほど酷い運命に翻弄されていることか。
悪魔の血をひくと知っても育ててくれた優しい祖父母を虐殺され、人間に憎まれ、悪魔ゆえに迫害され、傷つけられ、孤独に生きて…
あれほど人間に惨い仕打ちをされても、人を憎まず、ただひたすら神を信じて…
「なぜ自分のような者が存在するのか?」と血を吐くような想いで神に問いかけるのが見ていて痛々しくて…
自分の存在を呪いながら生き、自分がカイルに対してしてしまった激情を悔い続け、報いのように愛するカイルに愛されず、無視されて… 
ああ、ウォーレンの苦しみ、切なさ、そして諦め。
何度読んでも胸がぎゅっと絞られるほど苦しくて、悲しくて…涙が出てきます。
いっそのこと、優しさや哀れみの感情が無ければ…もう少し楽に生きられただろうに…
これが神の試練だというのなら…あまりに酷な試練です。


天使の羽が生えてきて、今度こそ天上界に帰る為にウォーレンを騙し、愛するふりをするカイル。
騙されているとも知らず、カイルが必死で演技する偽の愛情を心から喜んで、愛するが故の一途な愚かさで
その要求に我が身の危険を省みず応えようとするウォーレン。

しかし、心から愛されたら、必ず相手を愛せるというものではなく、相手のすべてを許せるわけでもなく…
天使であるカイルにとっては仇敵の悪魔であり、自分をこのような身に貶めた憎い相手でもあるウォーレンを…愛せないのは無理もなく…
愛せない相手からの愛情は返って煩わしさと苛立ちを生むという無情な現実。
自分を諦めさせるために、死にゆく演技までする天使の為に自らの眼をつぶし、羽を切り…すべてを賭けてカイルの望みを叶えようとした
愛情すらも煩わしい、おぞましいと忌避される… 

愛とはまさに…時として憎しみよりも、むごいものです。

天上界に帰ったとも知らず、カイルを死なせたと嘆き悲しんでいた悪魔がカイルに騙されていたと知り、その冷酷な本心を知り、
犠牲がすべて無駄だったと知った時の悲哀。
愛したものに愛されないという苦しみは…何にも勝る責苦なのでしょうね…
それでも…「生きているならそれでいい」と言ったウォーレンの哀しい心情が、「だけど一人は寂しい」と付け加えた心情を思うと
涙が止まらなくなります…


一方ようやく天上界に戻ったカイルは、自分を待っていてくれると信じていた場所が自分を忘れ去っていたことに衝撃を受け
歓迎されるどころか、悪魔に百年も囚われていた天使として嘲られ、敬愛する大天使には自分の代わりの天使がいるという
無情な現実に直面するのです。
あれほど帰りたいと願った場所が、針のむしろとなり、そして初めて…ウォーレンの愛情が、自分にとってかけがえのないものだったと
気づくのですよ…

そして悩んだ末カイルは天上界のすべてを捨てて、愛する者が残した薔薇の世話を生き甲斐として、孤独を友とし、
ただひたすらひっそりと生き続ける心優しい悪魔の元に戻るのですが…
「もう愛していない、他の人を愛していて結婚しようと思っている」と言われてしまうんですねえ…

ここで私、初めてカイルに同情しましたよ…
この絶望は…「遅かった」という後悔は、これは…これだけは出来るなら味わいたくないですねえ…
これほど苦く、切なくも痛い後悔は…無いでしょうね…

自分をあれほど慈しみ、すべてをかけて愛してくれた相手を騙し、邪険に扱って捨て去ったのですから自業自得とはいえ…
でもやっと気づけた感情をどうしろと?? 
永遠の愛などない。愛とは生まれては消えていく泡のようなもの。確かにそれは真理ですけれど…
でも自分はこれほどまでに愛しているのに、相手の愛は消え去り、自分の愛がもはや無意味と思い知らされる苦痛は…
筆舌に尽くしがたいでしょうね…何もかも空しく、自殺すら考えるほどに…
愛する者に愛されない苦痛は…何よりもつらく、苦しく、空しく…心が張り裂けそうな苦しみに耐えねばならない。
そして、自分もまた相手にそれほどの苦痛を与えたのだとしたら…… その後悔は何倍にもなって襲いかかることでしょう。

でも絶望しながらもカイルはクローディアという娼婦に出会い、無償の愛を教わって…
世の中には様々な苦悩があり、苦しみがあり、愛があることを知り…ようやく愛されること、そして愛することを知るのです。
ここでもまた号泣してしまうほど切ない物語があるんですけどね… ええ、何度も泣かされるんですよ、このお話は…

最後のカイルの願いが…命を賭してでもよいと思えるほどの無償の愛が本当に切なくて… 
ただウォーレンに会えただけでいいと悟るまでに、どれほど苦しみ、絶望を味わったか…
そして、どれほど愛に救われたのかがわかるのです… ここでもう頭痛がするほど泣きましたわよ…

ま…さまざまな試練を乗り越えた二人には…神の恩寵が与えられたかのようなハッピーエンドが待ってますから。
これだけ号泣した甲斐があったというものですわ…。

ああ、これほどの苦しみに耐え、そしてその苦悩を乗り越えた二人には幸せになってほしいと心から思います。
本当にカイルとウォーレンがようやく幸せになれて良かった。
これまで苦しんできた分、どうか幸せになってください。 
これまでの苦しみは、すべてこの幸せにたどりつくためにあったのだと神の慈悲に感謝して二人で歩んでいってください。
これからの貴方達の道に、幸多かれと心から祈ります。



あとがきに木原先生が「もう少し早く書き下ろしを書いていたら、ウォーレンは不幸になっていたかもしれない」と書かれていて、
これはBLの神様の采配に違いないと深く深く感謝してしまいましたわ~

あ~本当にウォーレンが不幸にならなくて良かった。 ワタシ、ロクデナシや恩知らずが不幸になるのは大歓迎ですけれど、
こんなに一途で健気ちゃんが不幸になったら、作者を呪ってしまいますから。
ハッピーエンドになるのなら、その途中経過で不幸のてんこもりは大歓迎ですけどね(←やっぱりオニ)
たとえ頭痛に悩まされても、目が腫れ上がっても、ハッピーエンドが読めてよかった~。 
積ん読本にしておいて正解でございました。
これは…ergoの3巻と4巻を早く買ってこなければ。幸せな番外編を読むためならば全サ本、応募しますとも!! ああ、楽しみ~☆


心優しき悪魔と意地っ張り天使の哀しくも美しい恋模様に浸りたい、ロマンティストな貴方にお勧めの作品。


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*Comment

こんばんは^^ 

これは★
BLにしておくのが勿体ない出来上がりですね。。
いや、BLが悪いというのではなく、もっと一般の人に読んでもらいたい作品だという事ですよ。
ここまで細部にわたって書かれてると、一種の哲学本みたいな感じを受けますよ。
興味があります。
読んでみたいと思いました♪
  • posted by ウダム 
  • URL 
  • 2008.07/15 01:03分 
  • [Edit]

確かにBLじゃなくてもいいかも… 

ウダムさん こんばんは~

この作品、一般の方が読んでもほとんど問題ないかもしれません。
いわゆる性描写は…ほとんど無いですし…多少あっても肉欲ではなくて…ただ必要に迫られてって感じで…
あれはカイルには欠かせない防御エネルギー補給ですからね(笑)
あと天使は両性具有という説もあるので、その分抵抗が少ないかも…
リアル友にBLと言わずにまた送りつけてやろうかと検討中ですv-19

機会があったら是非読んでみて下さいまし。
あ、誰にも邪魔されない環境を作って読むことをお勧めしますv-17
  • posted by 摩緒 
  • URL 
  • 2008.07/15 20:02分 
  • [Edit]

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