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菫の騎士 榎田尤利 SHY NOVELS 2008.05 ★★★☆


「間の楔」にどっっっぷり浸かり、その濃ゆ~~~~い世界に嵌ってしまうと…反動で気楽に読めるお話が読みたくなるんですよね。
そーじゃないと現実に戻れないかもという危機感がありましてねえ…わはは。
あの毒気は染まってしまったらちょっとやそっとじゃ取れないのですよ…まさしくド・耽美ワールドですので。
精神の半分は未だ失踪中ですが、ちょっと正気に戻った半分で読んで書いてみた感想でございます。
相も変わらずしょーもないタワゴトでございますが、お暇だったらお付き合いくださいませ~♪



菫の騎士 (SHY NOVELS 205)
(2008/05/09)
榎田 尤利

あらすじ

奪われるのではない。与えるのだ。そして与えられるのだ。
お伽の地と呼ばれる緑豊かなベネボレントの領主・アルヴィンは、ある昼下がり菫の袴で眠る男と出会う。
それは、幼い頃を一緒に過ごした大好きな従弟・ダンテの成長した姿だった。
優しく、可愛らしかったダンテは今では逞しく立派な、けれど何を考えているのかわからない青年へと様変わりしていた・・・
哀しみと憎しみ、そして勇気と愛の物語、誕生!




榎田尤利先生を知ってから、「新刊を買う」のは初めてで、とっても楽しみにしていた新刊。
それも「中世歴史ファンタジー」と聞いた日にゃ~…ワクワクお待ちしてしまいますわよ…歴史オタクとしましては(笑)
(でも間の楔のおかげですっかり忘れてしまって、買ったのは発売から5日たってからでしたが…orz)

「騎士物語」ってのは一種独特の憧れが混じりますよね…
「剣、騎士、盾」なんてきたらねえ…もうその単語見ただけでその本即買いですわ~!
説明なんて必要ない、とにかく永遠のロマンなんでございます。

以前は西洋中世なんて文化的に「暗黒時代」なんて言われてましたが、近年の歴史観では相当に評価も変わってきましたし、
今では専門書だけじゃなくて一般文芸書でも西洋中世を扱った本や小説が増えて、大分馴染み深くなりましたよねえ…
中世ファンタジー小説もよく見かけますしね…ファンタジーの最高峰がやっぱり…「指輪物語」でしょうか。

私の西洋中世への憧れは…多分むか~し映画の「アイヴァンホー」のロバート・テイラーに一目惚れしたせいと思われる(笑)
永遠の美男子俳優ですよねえ、ロバート・テイラーって。(←往年の歴史映画ファンなら絶対ご存じの筈だ!)
騎士の扮装が本当に良く似合ってるんだなあ…この方がランスロットやられた時も思ったけど…
他にも古代ローマの将軍もよくお似合いだったのよ…時代物だけじゃなくて20世紀の軍服姿も凛々しくかっこよかったが…

他にも映画化されている騎士物語だと「アーサー王物語」「ローランの歌」「トリスタンとイゾルデ」etc.etc.…名作には事欠きませんのですよ。
最近だと映画で「ROCK YOU!(邦題は知らないのよ、スマン)」ってのがありましたねえ…
Queenの旋律と騎士の槍試合が妙にマッチしていて面白かったですわ。

でも甲冑つけて闘うのって、相当に無理があっただろうとは思うんですがねえ…
あんなに重いハンデつけて闘ったら…それを乗せる馬もさぞかし大変だっただろうなんて余計な事を考えちゃいますけれど…

ま、そんな中世大好き人間が「菫の騎士」というタイトルを眼にしたら、たとえ間の楔に完全に毒されていても買わないワケがありません。
それが「榎田尤利先生」となったらねえ…絶対何があったって買っちゃいます。


物語は精霊と共存し、精霊が見える血筋の領主、アルヴィンが納める豊かで平和なベネボレント伯爵領。
戦を嫌い、血を嫌い、人を信じ、善良なる人々と森と精霊と共に、平和で健やかな日々を過ごす良き領主が治める
のどかで平和な辺境の荘園。
まさしくアルヴィン様は牧歌的という言葉がピッタリな風景に相応しい、金髪碧眼の美しく心優しい理想的な領主様でございます。

実際国中が戦争やら飢饉やらの時代に、そんなに呑気な事やってたらあっという間に攻め滅ぼされて終わりだと思うけれど(苦笑)、
これはBLファンタジーですから、そんなことにはなりませんのでご安心を。正義は必ず勝つのだ…わはは。

他家に養子に行ったアルヴィンの従弟・ダンテが母親の墓参りにと久しぶりに訪ねてくるところから話が始まるんですが…
ま、簡単に言ってしまうと、誤解と苦労が重なって少々捻くれてしまったダンテが、ベネボレントの暖かい自然と共存し、
笑い溢れる暮らしや精霊に触れ、憎しみが愛に戻って改心する話でしょうかね??

アルヴィンも若くして領地を継いでからは辛酸を舐め、大切な人を亡くし、そこから学んで成長し、何が起こっても
人を信じる強さを持ちたいと願っている真の強さを持っている人ですが…
やっぱり基本的には愛されて育ったお坊ちゃまですからね…
中世の常識持った人間から見たら、冷や冷やするか、いらつくか…どっちかだろうなあ…

だって油断と隙だらけなんだもの…荘園も領主も領民も。
墓参りに来た人間がどうして兵を引き連れていたり、鍛冶屋に行ったり、領地の地形や兵力を調べてまわったりするのか全然疑問に思わない
善良な人達ですからねえ…(^-^;)
まあ、それも精霊に守られているからと納得しておいた方が平和ですけれど(^^)

それでもアルヴィンの「闘いたくない」という姿勢は、理想論すぎて中世の現実とはそぐわないにしても、
人の心を打つ強さを持つ信念となってこちらの心にまで響いてきます。
こういう人だからこそ、この人を守りたいと周囲が思うのがわかるという感じで…
だからダンテくんやその部下達も結局影響されて改心しちゃったんだろうなあとちょっと納得できちゃったりするんですよ。

まあ…戦略上の拠点としても、小さくとも豊かなベネボレントは野心ある王や貴族に狙われている訳で…
その手先に襲われたり戦争を仕掛けられたりしますが、精霊の加護と改心したダンテに救われて見事なまでのハッピーエンドになっております。
ついでにアルヴィンとダンテもラブラブになってるし。
ってことで、めでたし、めでたし♪


うん…まあ、BLですからね、そんなところだろうとは覚悟してましたんで…
こういう暮らしをしていた時代もあったのかもしれないな~ってところで…中世の香りを感じられるファンタジーと言った感じで面白かったです。

やっぱり精霊が出てくるのがね…なんともノドカでよろしいですねえ…
自分がファンタジー大好きで、精霊だの妖精だの出てくる話をフツーに読んでいるので全然違和感なかったんですが
考えてみるとBLで「精霊」が出てくる話は…もしかして初めて読んだのかな????
これは…BLも歴史ファンタジー分野に進出の先駆けになる一冊なのかもしれませんね…

国の政治や思惑、取引だのと絡めちゃったら、到底一冊だけじゃおさまりませんから、中世ファンタジーとしては
これぐらいの地方の小競り合いでよろしいんじゃないでしょうか。
歴史オタクとしては少々物足りないですが、ファンタジー大好き人間としては綺麗にまとまっていて満足といったところですわ…
馬上槍試合も読めたし。(←これが無いと中世って感じがしませんからねえ)
読んだ後でほんわかほのぼのできるお話ですね。BLじゃなくて「主従愛」の路線を貫いても楽しめたかも(笑)

うん、これはこれでとっても面白かった。
ということで…★3つ+☆とさせていただきます。


心優しい人々と精霊に出会える中世ファンタジーに浸りたいロマンティストな貴方にお勧めの作品。



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*Comment

こんにちは^^ 

はじめまして。こんにちはです。
榎田尤利さんのこの本、実はずっと気になってました。
大好物のファンタジー物で榎田さんが書いていらっしゃる。おまけに表紙の確認してみましたがイラストも良さそうですし・・・。
でも榎田さん、私の萌えツボ外す時にはズバッ!と外す人なので悩んでたんですよね~。
どこかにレビュー書かかれてる方いないかな~っと探していたのですがみつけちゃいましたよ♪
レビュー参考にさせて頂きますね~^^

ちょっと前の話になるのですが、こちらのブログで紹介されておられた吉田珠姫さんの神官シリーズのレビューを読ませて頂きまして、かの作品との出会いを果たすことが出来ました。
とても感謝しています。
ありがとうございました。

また遊びに寄らせて頂きますね^^
  • posted by 黒RIZU 
  • URL 
  • 2008.05/19 11:30分 
  • [Edit]

いらっしゃいませ~♪ 

黒RIZUさん 初めまして

榎田先生+ファンタジーファンの同志に巡り会えて嬉しいです!
萌えツボ…う~ん…それは人それぞれですが、ファンタジーファンの方ならば
きっと楽しめるお話だと思います。
ちょっと…駆け足ですけれどね…(笑)
どうか楽しんで下さいませ♪

あと神官シリーズを読んで下さったのですか!? ワタクシの拙い感想のせいで??
あのシリーズ、大好きなファンタジーなので、少しでもお役にたてたのならこんなに嬉しいことはありません。
こちらこそ感謝です(^^)
是非是非ファンタジーにご一緒に嵌りましょ~v-238

これからどうかよろしくお願いいたしますv-254
  • posted by 摩緒 
  • URL 
  • 2008.05/19 19:54分 
  • [Edit]

NoTitle 

摩緒さんこんばんは~

摩緒さんのレビューを読んで、おのれがまったくストーリーを紹介していないことに気づきました。
もう、リンク貼りたいくらいです。「くわしくはこちら!」って。

>だって油断と隙だらけなんだもの…荘園も領主も領民も。

全くその通りだああああ! 自衛努力皆無な領国でしたね。
でも逆に、そういう国でそういう領主だからこそ、この物語がお伽噺ファンタジーたりえたのかも。
美しい世界、というその一点が、際立って素晴らしかったです。

TBさせていただきましたー。


  • posted by あねこ 
  • URL 
  • 2008.05/23 01:02分 
  • [Edit]

こんばんは 

あねこさん こんばんは~

わざわざこちらにまでコメントありがとうです。
あねこさんのレビューは、読んだ人間が「おお、これぞまさに自分が何となくアタマの中で思っても
もやもやしてまとめきれなかったことだ」
と画面の前で頷いてしまう素晴らしいものなんですよ~
物語の紹介など蛇足に感じられてしまうぐらいでは? 
あれほど簡潔にすっきりまとめられるなんて、本当に羨ましいことです!
どうかこれからも是非是非鋭い切り口で、読み手を唸らせてくださいまし♪ 
いつも楽しく拝見してます。

ところで…TBいただいたのですが…サーバーの問題か届いてないのかな??
この間私があねこさんのところにTBした時も一度目はうまくいかなかったんですよね…
もし良かったら日をおいてまた試していただけると嬉しいです。
是非是非お待ちしております♪
  • posted by 摩緒 
  • URL 
  • 2008.05/23 21:44分 
  • [Edit]

NoTitle 

わーん、また送れていなかったのかー!
どうもまだよくわからないTB……。
もっかい送ってみました。よろすくです。
  • posted by あねこ 
  • URL 
  • 2008.05/23 23:34分 
  • [Edit]

届いたよ~ん 

TB、ありがとうございます!
どうも…週末だとTBうまく送れる確率が高い気がするのはナゼ??(笑)
  • posted by 摩緒 
  • URL 
  • 2008.05/23 23:46分 
  • [Edit]

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