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月も星もない 久我有加 ディアプラス文庫 2007.05 ★★★★☆



月も星もない (新書館ディアプラス文庫 159)
(2007/05)
久我 有加

あらすじ

突然、相方からコンビ解消を告げられた温(はる)。絶望的な気持ちで街をさまよっていたところ、やはり同じ日にコンビ解消を
言い渡された秀永(ひでなが)と遭遇する。
共に売れない芸人同士。傷を舐めあうかのように、勢いで身体を重ねてしまう。翌朝、「おまえの初めての男になった責任をとりたい」
と秀永が言い出し、二人でコンビを組んでみることになるが……!?
関西弁BLの旗手、久我有加の本領発揮、お笑い芸人ものBL新作登場!!


久我有加先生という方は、存在は何となく見覚えがあっても読んだことがなかった作家さんだったのですが…
足繁く通わせていただいているM様のブログで、久々に5つ星評価を見てしまって「これは是非読んでみたい」という衝動に駆られ、
2週間近くたってようやく書店で買えた本がこの「月も星もない」でございます。
(私が読んだのはこの続刊「月よ、笑ってくれ」のご紹介だったんですけれどね)

初めて読む作家さんというのは、最初本当にワクワクしますね(笑)
どんな世界が待っているんだろうってところで…ルーレットをやっている気分ですわ…
あとどーでもいいことですが…ディアプラス文庫って…妙に本そのものの「重量」が重くありません?
装丁はほのぼのさわやか系なのに…
2冊手にとると「ずっっしり」で、密度が詰まってる感じ…紙の質が重いのかな…

え~と…結論から申し上げますと、期待通り大変面白かったです。
これは久々に大当たりでございました。もう思いっきり語っちゃいますとも~るんるん♪

関西系お笑い芸人の話というこれまたBLでは今まで読んだことのない分野で、いろいろ開眼させていただきましたよ。
お互い相方に突然コンビ解消を言い渡されて唖然呆然の売れない片割れ漫才師達が偶然出会い、互いの境遇に
やけ酒飲んで、そのまま酔った勢いでベッドイン。
酔いが醒めて、まあ、そーなっちゃったんだからってことで、悩みながらも新しい漫才コンビ結成という運びとなり
失意のどん底からその悔しさをバネに、お笑い漫才師としてのスターへの道を邁進していくというサクセスストーリーとなっております。
こういうお笑いの方々の苦労や、生き甲斐や、舞台裏が生き生きと描かれていて本当に興味深いんですねえ。
人を笑わせて幸せになってもらおうと真剣に人生を賭けてネタを考えているところなんて…素直に凄いなあと共感させられます。
「観客が笑うか、笑わないか」という実に単純でシビアな結果に日々真剣勝負で挑んでいる戦士って感じも受けますね…
あとお話の後半部分に出てくる芸能界の「人を蹴落として生き残る」という過酷な椅子取りゲームもねえ…
うん、どの道もブームに乗った後、それを続けていくのが大変なんだろうなあと端から見ているだけの人間でも
しんどそうだと思ってしまいますよ…
この辺りの描写がね…より小説に重みを増して下さっていて、単なるお笑いだけではすまされない現実を教えてくれるんですね。
私じゃこういう人気商売は到底神経が保たないわ…努力だけじゃどうしようもない厳しい現実って…うわ~ヘヴィですわ~~
あ、ちゃんとね、相方と恋人の関係の両立に悩んだり、浮気疑惑に悩んだりと恋愛色も楽しめますよん。
その辺りの微妙な混じり合いがまた良いのですね~わはは。 うん、これは本当に面白かった。

横道にそれまくりですが、ワタクシこの本を読んで「人を笑わせる」事の難しさ、醍醐味、そして「笑い」という感情を
しみじみ考えてしまいましたよ。
昨今のお笑いブームには全然ノレてない人間なのですが、それでもテレビをつければ吉本系と言うんですか?
そういう方々を見ない日はない今日この頃。随分身近になりましたよねえ…お笑いが。

吉本劇場に行ったことはないけれど、以前「寄席」に連れて行かれた事がありまして、2時間笑いっぱなしで
本当に楽しかった思い出があります。
「笑い」というのは人間が動物と違う事を示す唯一の感情ではないかと思うのですね…
そして、だからこそ、「笑い」というものが人間にもたらす効能と言いますか…悩みやストレスも一瞬に吹き飛ばしてくれる、
あのスカッとした感覚や、胸に広がるほのぼの感がね…病みつきになるんですね。
笑いが我らの生活を豊かに彩ってくれるのですよ。

そして、思うに世界を見渡してもこういう「二人一組になって話術で人を笑わせる」という文化は稀少なのではないかと…
これは日本の誇る笑いの文化だと思いますですよ。
西洋圏で漫才って…私が知らないだけかもしれませんが、見たことないですね…ジョークとも違うし…
Mr.Deanのようなサイレントなブラックコメディともまた分野が全然違いますからねえ…

本を読んでいて、「こうやって人を笑わせる事のできる職業」というのは何て充実した人生なんだろう…と感嘆させられました。
関西系のボケとツッコミっていうんですか、あのセンスが心底羨ましいですわ…
最近嵌って見ている「ヒミツの県民ショー」によると、大阪人はボケとツッコミに命をかけているそうで…
いいなあ…日常でこんなに笑いがあふれているなら…心豊かな人生、人情味あふれる人生を送れそうだなあ…
そのノリとテンポに到底ついていけない冷めた関東系の人間ですけどね…生まれる場所を間違えたかなあと思う今日この頃…

冗談って外すとね、寒い空気が流れちゃいますからねえ…和ませる筈が、返って一瞬シンとなってしまったらもう最悪。
あれは本当にいたたまれないのだ…それがイヤで、冗談もなかなか言えないんだよな…
ボケとツッコミって、相当に頭の回転が速くないと不可能なんですよね…

あと相手との会話の間合いを常に意識しないと…ああも臨機応変な応対はできないですわ…
私のようにニブイ人間は、3秒ぐらい意味を考えて(ってところで既にアウト)ようやく笑いのツボを理解して、
「あ、なるほど」となってから反応しようとすると、既に話題は次に移っていて完全に乗り遅れる…というエンドレス悪循環になります。
で…ノリの悪い人間という事になるんですが…
関西人のボケとツッコミ…あれは日頃の鍛錬の賜なんでしょうか…それとも血に染みこんだ習性??
あ~、あーゆー弾丸トークについていけるアタマになりたいよおお…どこかに修行道場ないかしら…

あとこの本、BLCDで聴いたらもっと楽しめるだろうにと思うんですよね~
文章だけだと、語尾の「~あらへんがな」というところで関西弁だとわかるんですが、あの特徴的なイントネーションが
私の脳では自動変換されてくれないんでねえ…実に惜しいですわ…

関西弁を聴くと、漫才師かヤクザか大阪のオバチャンに聞こえるという偏見の持ち主ですが(本当に申し訳ない)
あの独特のイントネーションがね、聴いていて非常に心地よいんですねえ…
韻を踏んだ小気味の良いテンポでまくしたてる関西弁に心底聴き惚れていたいですよ…これなら徹夜も辞さずといったところですわ。
アンケートはがき出そうかな…

M様にこれの関連した作品が何作かあると教えていただきましたので、是非読みたいと狙っておりまして。
昨日やっとドナドナできて収納スペースが空きましたので、早速3冊買ってきました♪
「なんでやねん! 1,2」と「それは言わない約束だろう」
これから読むぞ!! ああ、楽しみ~~~M様、本当にありがとうございます!!


う~★…5つと言いたいのですが…
お笑いの舞台裏に馴染みの無い人間には、ちょっとそこまで完全には嵌れない所もありましたので申し訳ありませんが
★4つ+☆ということにさせていただきます。
でも、本当に面白かったんですよ。ご興味持たれたら是非!


笑いあふれる豊かで前向きな人生に憧れる貴方にお勧めの作品。


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  • 2008.03/11 23:15分 
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